昨晩の米国市場は株が上昇、金利は短期ゾーン中心に上昇、長短金利差は縮小、為替は円に対してはドル高で推移したがウクライナ情勢の進展期待から欧州通貨の上昇が目立った。

注目されたFOMCは予想通り25bpの利上げを発表し0金利政策の解除となった。

ドッツからの利上げ見通しは今回の位置で固まった感が強い。

今後一度に50bpの利上げがあるかどうかはデータ次第だと含みを持たせた。

経済見通しで2022年のPCEコアのインフレ率予想を4.1%とかなり高く出しており、パウエル議長はインフレと闘う姿勢を強みせた。

利上げだけではなくQTを活用し、5月にも開始する可能性を示した。

QTの具体案についてはそれなりに進展があったようで議事録が注目される。

ウクライナ情勢は昨日も書いたがウクライナがNATO加盟を諦めつつあることで停戦合意に期待が持たれている。

もともとインフレが進んでいるEUだけにロシアーウクライナ戦争が停戦となればユーロの上昇余地はまだありそう。

 

(追記)

昨晩の米金利市場は5年金利と10年金利の引値が同じになった。

場中は逆イールドにもなった。

また短期ゾーンは大幅に金利上昇する中、30年金利は金利低下した。

これらの動きから、金利マーケットは将来的な景気後退を相応に織り込んでいるのでは、と考えられる。

これまでの金融緩和から金融引き締めへの大転換、さらに今回は前回の引き締めよりもペースが格段に速いので、資産価格の調整には気をつけるべきかもしれない。