3ヶ月ぶりのベースビューの更新です。
2022年後半から買っていた株をほぼ売りました。
今は、現金保有がとても高いです。残した株はアップルとマイクロソフトを少しだけ。
株を売った理由
相次ぐ米金融機関の破綻
今回の金融機関の破綻は2008年のリーマンショックとは別物という理解でいます。
FRBの急激な利上げによって生まれた逆イールド、これが銀行の経営に打撃を与えた結果が今回の銀行破綻です。
特にシリコンバレーバンク(SVB)は、スタートアップ企業への融資が多いので、預金残高の変動が激しいという特徴があります。大手銀行に比べて、預金が安定しない中で、利上げによって保有する国債の含み損が増えたことによって、取り付け騒ぎが起こってしまいました。
FRBによる預金全額保護によってシステマティックリスクは避けられましたが、これで金融機関への不安がなくなったわけではありません。
今も逆イールドは継続しているわけで、新たに経営不安に陥る銀行が現れてもおかしくありません。
悪化しない労働市場と下がらないコアCPI
3月雇用統計は事前予想とほぼ一致していますが、労働市場は引き続き堅調です。
主にサービス業での人手不足が続いている状況です。
そのため、変動の激しいエネルギー・食品を除いたCPI、コアCPIは引き続き高いままです。
また、コアCPIから家賃・帰属家賃を除くと、インフレはまだ続いているように見えます。
FRBは利上げをやめられない→銀行の経営はきつい
この状況下で、FRBが利上げを停止することはしないと思います。利下げというのはもってのほかです。
そうなると、引き続き銀行経営は圧迫されるので、新たなSVBのようなケースが発生してもおかしくありません。
加えて債務上限問題
昨年の中間選挙で、共和党が下院で過半数を奪取したことで、米議会はねじれ状態になっています。
おそらく共和党は債務上限の引き上げを政治的材料に使うと思われます。
そのため、引き上げは一筋縄にはいかず、それなりの混乱が生まれると予想しています。
おそらく、この問題は6月頃に顕在化しますので、株にとってはリスクです。
5月〜7月はリスクが多い
以上のように、今後数ヶ月は、
- マーケットの織込以上の利上げリスク
- 銀行不安リスク
- 債務上限による政治リスク
とリスクが多いです。
加えて、マーケットの格言Sell in May
昨年後半から仕込んだ分は含み益が乗っている状態なので、いったんここらで利益確定しておくことが無難だと判断しました。
もっと長期的には中国リスクが大きいですが、今はまだ考えていません。
今年後半からまた株を買うタイミングがくるかもとは思っています。
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