「クラウドファンディング って物乞いみたい・・・」

かなり言い方は悪いけど、クラウドファンディング って物乞いみたいでやりづらい・・・

というのが今までの僕の率直な感想だった。

人に「お金をください」ってお願いするわけだからね。

僕の周りで”ヨーロッパ旅行に行くからクラウドファンディング でお金を集めよう、リターンはお土産とお土産話ね!”みたいなノリで使っている人がいて、これはまさに物乞いだと思ったw

日本だと僕と同じように思っている人って結構多いんじゃないかな。

ましてや自分がクラウドファンディングでお金を集める立場になったら、とってもじゃないけど友達にお金をくださいなんて言えない、って思うひとは多いはず。

日本はそういう国民性なのだからそれは致し方なし。

でも、国民性だから日本でクラウドファンディング による資金調達が主流にならないなんて安直に考えるのは勿体無い、と最近思うようになった。

適切かつ魅力的なリターンのあるクラウドファンディング は需要調査を兼ねられる

感覚的に、日本でやりやすいクラウドファンディング は寄付に近いプロジェクトだと思う。

歴史的建造物を守るとか、大病を患っている子供の治療費を工面する、など。

もちろんこういうプロジェクトがクラウドファンディング を活用するのはとてもいいことだと思う。

ただ、100%ビジネス色のプロジェクトだってクラウドファンディング うまく使えるだろう。

例えば、ある新しいサービスを始めようと思っていて、支援してくれた人には支援金額以上のサービス利用料分を還元するなど。

これならば、そのサービスにいいなと思った人が支援すれば、割引でサービスを使えるようになるし、ビジネスオーナーは事業開始前の需要調査に使える上に最初からお客さんを捕まえることができることになる。

 

僕の知り合いで、飲食店を営んでいる人がいる。

そのお店は店舗の移転費用の一部をクラウドファンディング で集めた。

1万円の支援をしたら1万2千円のそのお店で使える商品券をプレゼントしていた。

20%も上乗せしているのだから、その店が好きなお客さんにとってはかなりお得だし、お店からすると20%+クラウドファンディング の手数料を払うからそれなりのコストだけど宣伝にもなるし資金調達も達成できるのでかなりいい仕組みだなと思った。

日本でもクラウドファンディング により新しい価値が生み出されることに期待

顧客と事業主の距離が一段と縮まって価値を提供できるのがクラウドファンディング のいいところだと思う。

寄付型のクラウドファンディング も十分に価値はあるけれど、日本がイノベーションを起こして世界をリードするような技術やサービスを生み出すためには、寄付型からさらに一歩進んで顧客と事業主が一丸となってイノベーションを起こす仕組みも必要になるだろう。

それにクラウドファンディング は大いに貢献すると思う。