昨日ロードバイクで山を登っているときなぜかアメリカの金融政策のことがずっと頭にありました。

金融政策ってロードバイクに例えれるなと。

経済活動は逆風の中を進んでいく

早速ですが、我々の経済活動はロードバイクで言うと逆風下の走行とします。

経済活動=逆風下での走行

金利の上げ下げはギアチェンジ

逆風が強くなればギアを軽くして、逆風が弱まればギアを重くしていく。

つまり

利上げ=ギアを重くする

利下げ=ギアを軽くする

量的緩和はアシスト(ドラフティング)要因を増やす

量的緩和、つまり市中への資金供給は、アシスト要因の増加に例えることができます。

量的緩和(QE)=アシストを増やす

量的引き締め(QT)=アシストを減らす

テーパリング=アシストを徐々に減らしていく

それではここもとのアメリカの金融政策をロードバイクで説明してみましょう

アメリカはコロナ禍を受けて一気に0金利に戻しました。

これは、ロードバイクで言うところの一気にギアをインナーローに変えたことと同じです。

逆風がいきなり強まったので、たまらずギアを一番軽くしました。

当時アメリカはテーパリングの最中、つまりアシストを徐々に減らしていました。

減らし方は、これまでは疲れたアシストがいたらそのアシストには離脱し、代わりのアシストを補充しない、という方法。

しかしコロナ禍ではギアをインナローにしただけでは足りなかったので、量的緩和(QE)の再開も決定しました。

そうです、アシストの補充をしました。しかも過去最大級に。

もうこれでもかというくらいエースの周囲をアシストで囲いました。

もう必要ないのに、さらに次々とアシストを投入し、気づけばエースが見えないくらいエースの周りにはアシストが溢れかえっていました。

もうエースは自分の力をほぼ使わずに進んでいくことができます。

株価は史上最高値を更新し続けました。

そこでFRB(監督)はようやく気づきました。

このままスピードが上がり続けると止まれなくなる、、、と。インフレです。スピードが制御できなくなっていずれ大事故が起きてしまうかもしれない。

そうなる前に戦略をせねば!

金融引き締めの始まりです。

まずは利上げをしましょう。

インフレでスピードがどんどん上がってしまうから、ギアを重くしていきます。

でも自分の周りにはアシストが溢れるほどいるので、ギアを重くするだけじゃあまり意味がありません。

このアシストを減らさないと、、、

ということで、量的引き締め(QT)も再開させます。

以前と同じようにゆっくりアシストを減らしているだけじゃ間に合わないから、今回は急いで減らしていきます。

疲れていないアシストも減らしていきます。

経済はそこそこ逆風下にいるけど、これまでに大きすぎて強すぎるトレインを組んでしまった弊害でスピードが上がりすぎて制御できなくなってしまいました。

この制御できないスピードを一旦止めるには、アシストを取っ払って一旦逆風下にさらさないといけなそうです。

ギアを上げとかないと逆風下でギアチェンジの余地がなくなってしまいそうだから、今のうちにギアを上げとこう。

今はこんな感じでしょうか。

インフレを制御できないようだとエースは大事故に遭ってしまいます。

それだけは避けたい、一時的な減速はやむを得ない、監督(FRB)は今そんな判断をして要るんだと思います。