“金持ち父さん”と聞いて思いつくのはロバートキヨサキの名著”金持ち父さん、貧乏父さん”だ。

そう、まさに僕の人生に地味に大きく影響を与えたのはこの本。

 

金持ち父さんシリーズはたくさん出てるけど、僕は読んだのは数冊だけ、特に印象に残っているのはこの本と、キャッシュフロークワドラントの本だけ。

正直、この2冊以外はあまり読む価値ないんじゃないかと思っている。

ロバートキヨサキはここぞとばかりに金持ち父さんシリーズを大量に出したけど、最初の数冊以外は単純に彼の金儲けのために出版したものだと思っている。

ただし最初の数冊、特に上の2冊には確かに僕は影響を受けた。

もうかれこれ15年程度前の話だけど・・・名著というのは時が経っても色褪せなものだ。

キャッシュフロークワドラントの右側に行く

キャッシュフロークワドラントとはこの4つのマトリックスのことで、自分がどうやって収入を得ているかで分類される。

  • E:従業員

Eは一般的なサラリーマンだ。労働を対価に会社から給与をもらっている人のことを指す。

  • S:自営業者

Sは自営業者、Eと同じく労働を対価にお金を得ているが、Eと違いのが会社からではなく自分が会社が事業のオーナーになっている。

  • B:ビジネスオーナー

Bはビジネスオーナー、ここに属する人はビジネシステムからお金を得ている人だ。

Sは自分が働かなければその会社なり事業は回っていかないが、Bは自分が働かなくてもビジネスが回ってお金が入ってくる、こんなビジネスを持っている人がBだ。

  • I:投資家

Iは投資家、ビジネスシステムではなくお金が働いてお金を得ている人だ。

株式を保有し配当を得ている人や、不動産を所有していて賃貸収入を得ている人などがこれに当たる。

複数のクワドラントに属することが可能

当たり前の話だけど、サラリーマンとして働きながら投資も行っている人の場合は、EとIに属することになる。

このように、どこか1つにクワドラントを選ばなければいけないわけではなく、複数(極端にいえば全ての)クワドラントに属することが可能だ。

そして、想像するに大抵のお金持ちは複数のクワドラントから収入を得ている

どのクワドラントでもお金持ちになれる

このクワドラントを見ると、どうしてもBやIがお金持ちに見えるが、Eでお金持ちの人もいればSで成功している人もいる。

外資系金融機関がIT系会社のサラリーマンで年収が1億円を超えている人は存在し、その人はもちろんお金持ちだろう。

また、開業医などはSに分類される。自分が働かなければお金が入ってこないので当たり前だ。この開業医だって儲かって仕方ない人はいるだろう。

4つ、どのクワドラントでも経済的に成功することは可能なのだ。

左側と右側、自分が働くかそうでないか

このキャッシュフロークワドラントの最大の見所は、右側と左側で働き方が違うところだ。

もうお分かりだと思うが、左側はいつまで経っても自分が働かなければいけないし、自分の労働量に比例して収入が増えて行く。

一方、右側は自分が働く必要はない。

ロバートキヨサキがいずれの本でも言いたいことはここにある。

つまり“収入が増えても自由になる時間も少なくなるようでは意味ないんじゃないの?”ということ。

このメッセージが、大学生だった僕に衝撃的な印象を残した。

サラリーマンを経て独立した今

この本に衝撃を受けたにも関わらず、僕はEであるサラリーマンになった。

そして、数年前にEをやめてS(個人事業主)になった。

SになったのはBに移るためだ。

クワドラントの左側を行き来するのは簡単だ、でも、左側から右側に移動することが難しい。

Eとして一般的には多くの収入を得ていたにも関わらず、それを捨てたのはどうしてもクワドラントの右側に行きたいからだ。

ロンバートキヨサキの本を読んだからといって、クワドラントの右側に簡単に行けるわけではない。ただし、何かしらの行動のヒントにはなるのではないかと思う。

僕は投資で成功しているけどIになれていない

最後に、僕は投資が好きだ。

株式投資やFXにはかなり精通していると思う。

そして、これまで少なくない利益を投資で得てきた。

ただし、僕は自分がIだとは思えない。

なぜなら、僕の投資スタイルは労働が伴うからだ。

つまり、僕の投資での利益のほとんどは値上がり益、自分が情報収拾して売り買いを繰り返して得た利益なのだ。これはまさに労働である。

もちろん、配当収入をあるが値上がり益に比べたら微々たるもの。

単純に投資をしているから自分がIに属しているわけではなく”収入を得るにの労働が伴うか伴わないか”、この点がとても重要なのである。