僕は32歳でサラリーマンをやめて独立した。

その理由を聞かれれば、単刀直入に答えると「時間とお金」の両方が欲しいから。

“今”だけを考えれば悪くないサラリーマン時代

  • 夫婦2人暮らし
  • 世帯年収1000万円超
  • ホワイト企業

という条件を考えると悪くない状況だった。

休みたい時に休めるし、お金に困ることもない、

都心に住めて通勤にストレスも感じない。

将来を考えると理想の未来が見えないサラリーマン時代

  • 子供は1人か2人は欲しい
  • 会社や業界の雲行きは怪しい→年収の伸びが期待できない
  • 今以上に休みが増えることはない

これらを考えると、サラリーマンに留まっていれば、状況は時間の経過とともに悪化していくことが目に見えていた。

子供が増えれば、1LDKの家からもっと広い家に引っ越さなければいけない。

僕は四谷三丁目に住んでいたけど、同じエリアで2LDKや3LDKの家に住もうと思えば25〜30万円程度の家賃が必要になってくると思う。

もしくは、郊外に引っ越して通勤電車に乗るという選択をするか。

年収や自由な時間が時の経過とともに伸びていくことが期待できない中で、サラリーマンという職業が「沈むゆく船」に見えて仕方なかった。

今の船はみすぼらしく見えるけど

32歳で銀行を辞め独立までの準備期間は、

無人島に一旦降り立って新しい船を作っていた最中という感覚だ。

事業を始めた後は、新たな船で再出発したというわけだ。

今乗っている船は、一見するとサラリーマン時代に乗っていた船よりもだいぶみすぼらしく見えるけど、

これから増築可能、将来は立派な豪華客船のようになれればと思って基本設計したつもり。

それに、立派に見えても沈む船より、みすぼらしく見えて沈まな船の方がいい。

とりあえず、豪華客船目指してまだまだ頑張らねば。