健康寿命、WHOが2000年に提唱した言葉で意味が以下の通り。

平均寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存して生きる期間を除いた期間が健康寿命になる。

平均寿命は寿命の長さを表しているが、健康寿命は日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間を表す。

最近、健康寿命を伸ばそうという活動等をよく目にするけど、もう一つ重要な視点は”平均寿命と健康寿命の差”だと考えている。

健康寿命が伸びても、平均寿命も伸びているこの時代、介護が必要な期間があれば家族などに迷惑をかけてしまうし人生楽しくない期間が増える可能性が高い。

1つの考え方として、(ある程度満足いく期間生きていれば)健康な状態で死ねることが、長く生きるよりも幸せだと考える人も少なくないだろう。

各国の平均寿命と健康寿命の差をまとめてみた

WHOの2012年のデータを参考にすると以下のようになる。

データが2012年と最新ではないものの、現在と大きな乖離はないものと思慮。

健康寿命 平均寿命
シンガポール 76 83 7
日本 75 84 9
キプロス 74 82 8
サンマリノ 73 83 10
スイス 73 83 10
スペイン 73 82 9
オーストラリア 73 83 10
韓国 73 81 8
イタリア 73 83 10
ニュージーランド 72 82 10
スウェーデン 72 82 10
アイスランド 72 82 10
イスラエル 72 82 10
フランス 72 82 10
カナダ 72 82 10
モナコ 72 82 10
ルクセンブルク 72 82 10
アンドラ 72 83 11
ポルトガル 71 81 10
ノルウェー 71 82 11
ドイツ 71 81 10
オランダ 71 81 10
マルタ 71 81 10
フィンランド 71 81 10
アイルランド 71 81 10
イギリス 71 81 10
オーストリア 71 81 10
ベルギー 71 80 9
ギリシャ 71 81 10
デンマーク 70 80 10
アメリカ 70 79 9
スロベニア 70 80 10
チリ 70 80 10

平均寿命と健康寿命の差は10年程度ある現実

健康寿命が日に日に伸びていることを考えると、この差はこれから縮まる傾向にあると思う。

ただし、以下の記事を読む限り、短期間で大きく縮むとは考えにくい。

https://mainichigahakken.net/health/article/post-950.php

日本人女性の差

この記事では日本人女性の平均寿命と健康寿命の差を示しているが(上の表は男女平均)、この差は6年間で0.33年しか縮まっていない。

そして、日本以外の国を見ても、だいたい平均寿命と健康寿命の差は10年程度存在している。

たとえ、それが健康大国と言われる北欧の国でもだ。

この10年間を念頭に置いて人生計画を立てるべし

僕らは、この差を縮める努力をこれからもし続けるだろう。

ただし、僕らが生きているうちにこの差を0にすることはできないかもしれない。

なので、この現実を意識して人生を送るべきだと思う。

文明が発達したとはいえ、人間も所詮運命には逆らえないのだから。