僕の家はオール電化でエコキュートはもちろんあるし、電気自動車もあるので一般的なオール電化過程よりも電気使用量は多いです。

参考までに12月の1ヶ月間の電気使用量は650kwh程度です。

ガス併用の一般家庭の平均使用量は200kwh程度なので3倍以上ということになります。

そんな僕がスマートライフプランを辞めて従量電灯にプランを変更しました。

夜間電力が安いスマートライフプラン

スマートライフプランは夜間電力(1時〜6時)が1kwh当たり約17円と安く設定されています。

昼間の料金は1kwh当たり約25円です。

エコキュートの稼働や電気自動車の充電は基本的に夜間に行えるので、こういった設備のある家庭はスマートライフプランはお得とされています。

無視できないほど値上がりしている燃料調整額

しかし、こんなお得プランも相殺するほど燃料調整額が上がっています。

電気料金の仕組みは

基本料金+電気使用量x(電気料金+燃料調整額+再エネ課金)

となっています。

スマートライフプランの深夜電力は上の式の電気料金の部分が安くなっています。

しかし、2023年1月現在で燃料調整額が1kwh当たり12円と高額になっています。

ちなみに1年前は1kwh当たり1円程度でした。マイナスの時もありました。

従量電灯には燃料調整額の上限がある

スマートライフプランの燃料調整額は12円ですが、従量電灯プランの燃料調整額は上限が決まっており(規制料金のため)約5円です。

つまり2023年1月時点で、燃料調整額だけで1kwh当たり7円の差が生まれてしまうのです。

スマートライフプランの深夜電力は確かに安いですが、燃料調整額で7円の差ができてしまうので、安さが相殺されてしまってる事態が起きています。

つまり、スマートライフプランのメリットが燃料調整額によって消されているわけです。

太陽光発電分は売電より自家消費した方がお得

僕は2022年に売電契約を結んでいるので、売電単価は1kwh当たり17円です。

一方で、買電単価は上述の燃料調整額を含めると昼間だと1kwh当たり40円を超えます。

これなら、昼間の太陽光発電分は売るより使った方が圧倒的にお得です。

太陽光発電分を使うためには、エコキュートも電気自動車充電も昼間にやった方がいい

太陽光は当たり前ですが、昼間にしか発電しません。蓄電池がない限り貯めて置くことはできないので、自家消費できない分は自動的に単価17円で売電されます。

売電せず自家消費すれば、単価40円超の電力を使うことなく電気が使えます。

僕の家には10kwhの大型太陽光パネルが乗っているので、エコキュートと電気自動車の充電を同時に行っていも余りある発電をしてくれます。

太陽光の売電をなるべく防いで自家消費するには、エコキュートと電気自動車の充電を夜間ではなく昼間に行うしかありません。

そうなってくると、すでに対して安くもない夜間電力を使わなくなるので、スマートライフプランにしておくメリットはますますなくなります。

2023年も燃料調整額は上昇傾向にあるようで、この燃料調整額が続く限りほとんどの家庭で従量電灯の方がお得になると思います。

大手電力会社に言いたい

コストのことを考えるとスマートライフよりも従量電灯が明らかにお得です。

しかし、国の電力需給のことを考えると、昼間の電力消費量は抑えた方が得策です。

今の料金体系では、オール電化家庭でも夜間電力を使うメリットがなくなってしまうので、電力需給改善のためにも料金体系の見直し、夜間電力の大幅な値下げをした方が良いと思います。