「企業は人だ」とはよく言ったものだ。

 

会社は大きく分けるとフロントとバックに分けられると思う。

営業部隊など実際に利益を稼ぎ出してくるフロント部隊。

フロント部隊の事務処理などをするバック部隊。

僕はサラリーマン時代、トレーダーをやっていたので、まさにフロントの最前線で利益を稼いでいた。

僕がやった取引の処理をバックがやっていた。

極端なことを言ってしまえば、フロントはバックを下に見ていると思う。自分たちがバックで働いている人たちの給料を稼いでいるのだから。

そして、僕は人事部をバックみたいなものだと思っていた。

実際に利益を稼いでいるわけではなない人事部はバック部隊、確かにそういう定義もできよう。

ただ「企業は人」なのだ。

稼げる人を採用してくるのは人事部なのだ。

中小企業では人事部という部署はないのかもしれない。

実際に僕の会社は小さすぎて人事部は存在しない。

ただ人事はとても重要である。

僕らのような中小、零細企業は稼げる仕組みが完成しておらず、人に依存している部分が大きい。

そして、1人の人に支払う給料分のお金を捻出するのも精一杯の状況である。

1人あたりの生産性が人に依存している部分が大きいからこそ、どんな人を採用するかはとても重要なのだ。

会社の進むべき方向性を共有できていたり、思いを共有できていたりすることが基本で、その上で能力やキャラクターがあれば尚良い。

ただ、人手が足りないからとってミスマッチが起きている人材を採用すれば、目先の問題はクリアできるかもしれないが、永続的な会社の発展は望めないだろう。

 

そんなことを事業開始2年目で強く思うに至った。