ポピュリズム(英: populism)とは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに、既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のことである
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポピュリズム
ウィキペディアにはこんな説明がなされていました。
わかりやすいですね。
トランプ大統領はポピュリズムの筆頭
トランプ大統領の支持層は白人の低所得者層です。
いわゆるこの層が”一般大衆”ということですね。
では、敵方の”既存のエリート主義”とはアメリカでいうとどういった層でしょうか?
わかりやすいところでいうと、若くして大成功を収めたフェイスブックのザッカーバーグCEOだったり、
声高にLGBTへの理解を訴えるハリウッドスターたちであったり、
女性初の米国大統領を目指したヒラリー・クリントンだったりです。
世の中の最先端で流れを作っているいわゆる”支配階級”の人たちです。
世の中の流れを作っているのはエリートの方たち
LGBTだったり、人種差別の撲滅だったり、女性の社会進出など、いわゆる多様性を尊重、重視する考え方は近年急速に広まりました。
僕もこの流れになんら異論はありません。
これらの流れを作ってきているのはエリートの方々です。
シリコンバレーの成功者だったり、ハリウッドスターだったりです。
メディアも彼らの言動に注目し大きく報道します。
多くの一般市民もメディアを通して社会の成功者たちの言動を見て同調していきます。
ただ、その影で、こららの動きを快く思わない人たちも増えてきています。
広がるの貧富の差
以下、この記事からの引用です。
1. 上位1%が持つ資産は、下位90%が持つ資産の総量よりも多い
2. 上位1%の資産で全米の33.8%を占有、2~10%は37.7%、上位11~50%は26.0%、下位50%は2.5%
3.上位10パーセントで所得は5割、資産は7割を占める
4. 上位1%の富裕層がUSの40%以上の金融資産を持ち、上位20%で90%以上を占める
などなど
http://socius101.com/poverty-and-inequality-of-the-us/
アメリカの富裕層が富の大半を保有しているというような内容です。
これはアメリカに限らず、世界中で富裕層が富の多くを保有するという傾向にあります。
そうです、低所得者層には不満が溜まっているのです。
選挙は金持ちでも貧乏人でも1人1票
エリート層がいくら富を支配したとしても、メディアの注目を集めたとしても、社会に大きな貢献をしたとしても、選挙において、金持ちも貧乏もありません。
みな1人1票の権利しか与えられていないのです。
富裕層の社会的影響力が強かろうと、多くの富を手に入れようが、人の数で言えば低所得者層の方が圧倒的に多いのです。
この大衆が喜ぶような政策を掲げ、大衆の支持を得ようとすることこそポピュリズムです。
そして今、世界中でポピュリズムが台頭しています。
ポピュリズムは世界経済の発展の最適解ではない
自由な発想、自由な競争こそこれまでの成長の源でした。
しかしその結果生まれたのが”格差”です。
ポピュリズムが求めている政策はこの格差をなくすことです。
自由な競争を排除し、自分にも利益がでる取引を優先させようとします。たとえ、それがベストな取引でなくても。
しかし、今の選挙制度がある以上これは仕方ないことです。
ポピュリズムが台頭する中でどう生きるか
問題は、低所得者層に生まれている”不満”です。
この不満を解消しつつ、世界経済の発展の阻害にならない方法こそが、これからの経済や政治に求められていることであり、民間企業がこれからの世界を生きていく術なのだと思います。
大きく時代が変わろうしている時は混乱や反乱は起きるもの、今はそんな時代の過渡期だと考えています。
コメントを残す