僕は銀行でトレーディングを生業にしたサラリーマンをやめて自営業をしているわけだけど、自営業と投資ってのは似ているなと、自営業をやる前から感じておりやった後も感じている。

特に精神的な部分で通じる部分が多いと思う。つまり、自営業で成功する人も投資で成功せする人も、強いメンタルが必要ということ。

僕が感じる、自営業と投資が似ていると思うところを書いていこうと思う。

“お金を投資してリターンを得る”という行為は全く同じ

投資はもちろんお金を投資して、値上がり益やら配当益やらのリターンを得る行為。

自営業もお金を投資して営業の体制を整えて売上というリターンを得る行為だ。

違うのは、投資は自分以外の他者へお金を投じるが、自営業は自分にお金を投じるという点。

つまり、考え方として、他者にお金を投じるよりも自分、もしくは自分のスキルやプランに投じた方が高いリターンを得られると考えれば、自分でビジネスを始めた方が賢明な判断だということだと思う。

自営業でお客が来ない状況は、投資でいう含み損を抱えている状況

自営業を始めると、売上が立たないことに不安を覚えることが多々ある。

お客が来ない、注文が入らない、営業に行っても断られる。

こんな状況はなかなか精神的に不安になってくるもの。

この状況は、投資で負けている時の心理状況に似ている。

相場が自分の作ったポジションとアゲインストの方向に進みどんどん損失が拡大していくと不安で数十秒おきに携帯画面でレートチェックをしたり、他の作業が手につかなくなる、なんて経験をした人は投資をしたことがある人なら一度はあると思う。

僕は、ビジネスでお客が来ない時と投資で負けている時の心理状況はとても似ていると思う。

負けている時に不安に耐えられない人は成功できない

僕は自営業ではまだ成功したとは言えないが、投資は個人投資含めてもう10年以上続けており、個人資産も投資だけで一定程度増やしたと自負しているので、一定の成功はしたのだと思っている。

その経験から、投資において、負けている時の不安に耐えられず正常な判断・行動ができなくなってしまう人は投資では勝てないと思っている。

つまり、メンタルの強さや心の余裕というのがとても大切というわけだ。

ビジネスや自営業でもこれは同じなんじゃないかと思っている。

お客が来ないと、自分のやっていることが否定された気分になる。

どんどん自信が失われていき不安に負けた時に継続することをやめてしまう人もいるだろう。

投資でも含み損が増えていき不安が増大し、損切りしたら実はそれが底でそこから急反発した、なんて経験は珍しいことではない。

自営業で始めたビジネスは、いわば自分のメインポジション。メインポジションならば、ちょっとの不安に負けて継続を止めるのではなく、強い意思を持って改善と継続をする努力が必要だと思う。

とは言え損切りは大切

そう、損切りは大切だ。

無用に居心地の悪いポジションを持ち続け浅い傷で済むはずだったものを大怪我にしてしまうことも良くある話。

継続するか切るか、この判断をできるだけ正確にするために、常に定点チェックが必要ということも、投資と自営業が似ていると思う点だ。

こういう状況だったら切る、という基準を作っておくことは大切ということだね。

リスク管理がとても大切

投資において、自分の資産に対してどれほどのリスクが適量か、という感覚はとても大切。

ビジネスだって同じで、毎月固定でかかる費用(家賃や光熱費、人件費、返済利息など)の金額が投資でいうリスク量になるわけで、自分のビジネスでどこまでのリスクを取るべきか、という感覚はとても大事だと思う。

 

と、ここまでビジネスと投資が似ている点をあげてきたけど、もちろん違う点もある。最大の違いはこれだと思う。

ビジネスは自分で動かなければいけない、投資は他人が動いてくれる

ビジネスはお金を自分に投じる行為、投資はお金を他者に投じる行為。

そう考えれば当たり前だが、ビジネスを成功させるために自分が大いに動かなければならない。実際に体を動かすこともあるだろうし頭をフル回転させなければならない。

一方の投資は、いい先に投資したとすれば何もしなくても他人が動いてくれてお金が増えていくことになる。

ここは大きな違いだと思う。

なので、自分で行うビジネスは自分の時間を割いてでもやり甲斐を感じるものがいいのだろう。

 

以上、何かの参考になれば。