昨晩のアメリカ市場は盛大なリスクオフ、米株は大幅に下落し、金利は低下、為替は円全面高となった。

きっかけは香港市場の下落。今に始まった話ではないが中国当局が不動産市場を引き締めており、恒大集団という不動産会社のデフォルトリスクが懸念されている。

恒大集団が発行する金融商品が23日と29日に利払いを迎えるが、資金繰りショートで利払いが行えず利払いができないと噂されている。ちなみに利払い日から30日以内に利払いが行われないと正式にデフォルトとなるようだ。

震源地の中国の香港市場は大幅に下落した。

アメリカはインフレ圧力が引き続き懸念される中、明日からFOMC、コロナの感染者も多いという地合で、香港市場が大きく下げてきたので、この日は大きくリスクオフの展開となった。

ただ、コウダイショックは、主に中国の個人が顧客であり、リーマンショックのようにデリバティブに組み込まれて様々な金融機関に波及したような金融システム不安にはなりにくいと現状では考えられる。

実際に、恒大集団オフィス前に中国の個人顧客が「金を返せ」と集団で押しかけていたが、リーマンの時にはこんな光景は見られなかった。

9月下旬は株が下げやすいというアノマリーもある。

果たして今後どうなるか。