ドル円、上昇トレンドが続いていたかのように見えたけど、トランプ大統領のドル高牽制発言によって腰折れしてしまった。

個人的には早々に114円にタッチしてあわよくば115円台に乗せればなと思っていただけに、この腰折れ感が残念。

さて、僕が114円という数字に以下の統計データが由来している。

過去のドル円の高値と安値の差

下の表は、1997年以降のドル円の1年間での高値と安値の差をまとめたものである。

高値 安値

2018

113.385

104.635

8.750

2017

118.607

107.321

11.286

2016

121.686

98.97

22.716

2015

125.852

115.852

10.000

2014

121.851

100.752

21.099

2013

105.412

86.534

18.878

2012

86.786

76.024

10.762

2011

85.522

75.571

9.951

2010

94.983

80.245

14.738

2009

101.44

84.811

16.629

2008

111.94

87.14

24.800

2007

124.13

107.21

16.920

2006

119.87

108.99

10.880

2005

121.36

101.67

19.690

2004

114.86

101.85

13.010

2003

121.87

106.75

15.120

2002

135.15

115.51

19.640

2001

132

113.52

18.480

2000

115.05

101.31

13.740

1999

124.79

101.22

23.570

1998

147.63

111.53

36.100

1997

131.56

110.52

21.040

最低でも1年間で10円程度のレンジがある

今年を除くと、レンジが最も狭かったのが、2011年の9.951円である。

2011年というとバーナンキ議長によるQE2の真っ只中であり、翌年にはQE3が発動されている。つまり、アメリカは大金融緩和を実行している真っ只中にいいた。

一方の日本も、黒田総裁が2010年に日銀総裁に就任し、金融緩和を敢行しようという時期である。

アメリカも日本も金融政策の方向性が同じこの年でさえ、9.951円と約10円のレンジがある。

今年のレンジはまだ8.75円 (2018.7.25時点)

日銀は引き続き緩和を続行、アメリカは引き締めに向かっている中で、今年のレンジはまだ8.75円とここ20年近くの中で最低のレンジだ。

単なる統計データでしかないので論理的背景はないが、最低でもあと1円程度のレンジ拡大があってもおかしくないと考えている。

トランプ発言で上昇トレンドが腰折れした感があるが、底抜けしなかったことでトレンドが崩壊はまだしてないように見える。

とりあえずは、ドル円のロングキープで臨みたいと考えている。