以前、トランプ大統領が強気に関税をかけられる理由として以下の記事を書いた。

http://marke.fujiizu.com/tariff/

そう、アメリカは貿易の世界最大のバイヤーだからかなり強気に交渉できる。まさにバイイング・パワーをフルに発揮している状況。

流石の中国でさえアメリカのバイイング・パワーの前には太刀打ちできないだろうと思う。

ただ、中国も指をくわえてアメリカに従っているだけではない。

人民元安が貿易戦争の悪影響を相殺

人民元チャートこれは直近のドル/人民元のチャートだ。

上に行けばドル高人民元安が進んでいることを表す。

ご覧の通りアメリカと中国の貿易戦争が表面化した頃からドル高人民元安が大きく進んでいる。

自国通貨安は貿易において有利に働くことおはもはや自明であり、中国はアメリカの関税攻撃を受けて自国通貨安でそのダメージを最小限に抑えようとしている(国家戦略なのか市場原理なのかは重要ではない)。

アメリカ人にとって1ドルは1ドル

もう一つ重要なことは、トランプ大統領の支持層である白人労働者階級の人々にとって、1ドルはいつでも同じ1ドルなんだ。

世界の基軸通貨はドルであり外国との貿易においてもドルが決済に使われる。

1ドル100円になろうが120円になろうが、彼らにとって1ドルはいつでも1ドル、彼らが作った物を国内で売ろうが国外で売ろうが同じ価格で売られる。彼らにとってのドルの価値は不変なのだ。

中間選挙を控えるトランプ大統領にとって、その支持層たちがドルの強弱に興味がない(むしろ俺たちのドルは強いほうがいいに決まっていると思っている)がゆえに、ドル高はなんのダメージにもならない。

そう、今はドルが強くなる局面なのだ。