これまで暗黙の了解と言わんばかりにグローバリズムの名の下に多国間協定を結び貿易の自由化が推し進められてきた。
しかし、トランプ大統領はTPPからの脱退をはじめ多国間協定を次々と破棄したり見直しをしたりし、また自国の輸入に関税をかけ、これまでの潮流だった貿易自由化とは全く逆の行動を取っている。
しかも、この広い世界でただ1人で。
ほとんどの国からは反発を買いながら。
このメンタルの強さは本日のテーマではないが、なぜアメリカは世界の潮流に逆らって輸入に多額の関税をかけることが可能なのか?
アメリカが世界最大の最終購入者
世界の貿易輸入額ランキングというものがある。
これは2016年のデータだが、アメリカが突出した1位だ。
アメリカは世界で圧倒的に他国からモノを買っている。
2位の中国と比べても1.5倍、日本と比べると3.6倍も他国からモノを買っている。
逆にいうとみんなアメリカにものを売っているのだ。
2018年2月の貿易データを見ると、もっともアメリカに売っているのは
中国で3752億ドル
次いでメキシコで3位は日本の688億ドル。
大口のお客様は神様
一般のお店とお客の関係と同じで、大口のお客様の意見や行動というのはとても重要だ。
デパートなんかでも、毎回何十万円も買ってくれるお客様が来店したら、その他のお客とは別の対応をされる。
もしも、その大口のお客様を怒らせるようなことが起きてしまえばデパートの支配人が出てきてできる限りの謝罪をするだろう。
消費活動においては、大口の最終購入者が一番強いのだ。バイイングパワーと言われたりする。
世界貿易において最も力を持っているのは、上の輸入額ランキンの通り明らかにアメリカだ。
アメリカファーストを掲げるトランプ大統領にとって、世界経済なんて知ったこっちゃない、今は自分の支持層である白人労働者階級のアメリカ人のためにバイイングパワーをフルに発揮しているフェーズなんだろう。
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