昨晩のアメリカ市場は株が反発、金利は上昇、為替はドルなど安全通貨がやや下げる形となった。

原油価格が一時90ドル台前半まで下げるなど落ち着きを取り戻したこと、ゼレンスキー大統領がウクライナのNATO加盟が無理だと気づき始めていることなどを背景に、市場は落ち着きを取り戻しつつある。

本日はFOMC、25bpの利上げが確実視されているが注目は今後についてのコミュニケーション。

イギリスのように本日決定で50bp利上げを主張し反対票を入れる委員が多くいればサプライズだが、市場はすでに2022年中に年7回、175bpの利上げを織り込んでいる。

これは5月会合で50bp利上げを70%程度織り込んでいる状況で、これを上回るタカ派化はあまり期待できないと思っている。

円安の原因がFRBのタカ派化だけでなく日本の経常収支の悪化などもあるので、今の円安の流れが止まるとは思わないが、ここもとの勢いのある円安には歯止めがかかると思っている。