トヨタ、カーシェアリングに本格参入

トヨタが本格的にカーシェアリングに参入するようだ。

https://jp.reuters.com/article/idJP2018092701002905

現在はタイムズの一人勝ち状態

現在、カーシェアと言えばタイムズが圧倒的にシェアを取っている。

また、世界的にみてもカーシェアビジネスで黒字を出しているのはタイムズくらいではなかろうか、と思うほどその他のサービス主体はパッとしない。

タイムズは全国に約9000のステーション数を持ち、2位と比べても圧倒的に多い。利用者からすれば、全国どこでも気軽に使える利便性は高い。

地方郊外に少ないステーション

ただし、地方に限って言えば、ステーションの立地は主要な駅の近くがほとんどで郊外にはほぼ存在しない。

「所有から使用」への変換を期待するならば、地方の車依存社会を変えていかなければいけない。

人口の少ない地方でバス以外の公共交通機関を新たに整備するにはコストがかかりすぎるので、車依存社会からの脱却に貢献できるのはカーシェアリングだと考えられる。

しかし、新規にカーシェアリングのステーションを作ってビジネスを始めるにはこれもコストが合わず現実的でないため、既存の空いてるスペースを有効活用するのがベターだ。

その点で、全国に駐車場を持っているタイムズはカーシェアリングとの相性がよかった。

問題は、郊外に駐車場がないということ。

トヨタなら郊外エリアをカバーできる

トヨタの販売店は基本的には郊外に立地している。

全国に5000店あるトヨタの販売店がカーシェアリングのステーションになれば、地方郊外居住者もカーシェアリングの利用が可能となる。

またトヨタはHa:moというシェアリングビジネスも展開している。

トヨタのHa:moという次世代交通システムを支援したい

Ha:moと販売店でのカーシェアリングビジネスで、かなり広範囲のエリアをカーシェアリング経済圏にすることができるのはないかと思う。

これによって、「所有から使用」への返還が進み、車が中心の巨大経済圏に大きな変化がもたらされるような気がする。